疲労とは何なのでしょう?

■疲労とは

「心と体が休息を求め、脳が発するアラーム」

と、言われています。
痛みや発熱と並んで生態の3大アラームとも言われています。
病気や死につながりやすい疲れから心と体を守る大切なシステムなのです。

「疲労」「疲労」といっても、疲れには大きく分けて2つの種類があります。

1、生理的疲労(せいりてきひろう)
基礎疾患、つまり病気ではなく、自然回復が可能な疲れのことです。
・末梢性疲労(まっしょうせいひろう)写真
→脳以外の筋肉などの疲労感を感じること
・中枢系疲労(ちゅうすうけいひろう)
→脳が中心となり疲労感を感じていること

2、病的疲労(びょうてきひろう)
→うつ病や睡眠障害などの病気で持続的な疲れを感じることです。

末梢性疲労や中枢系疲労の多くは仕事や運動などによるストレスや不満が心や体に刺激を与えると、
体内から「疲労物質」の排出がされにくくなり、体内に蓄積していきます。これが原因といわれています。

 

■体の疲労のメカニズム
私たちの体は60兆もの細胞でできています。
疲れは体の細胞がエネルギーを失って活動ができなくなる現象です。
細胞は活動すると汚れやカス(疲労物質)を排出します。


疲労物質が蓄積すると、体の代謝機能が落ち、新しいエネルギーを生み出しにくくなるのです。
細胞のガソリンが切れることで体が動かなくなるため、脳が疲れを感じ、アラームを出すようになっているのです。

 

■脳の疲労のメカニズム
脳は考える脳(大脳新皮質 理性)感じる脳(大脳旧皮質 本能感情)、生命維持の脳(間脳 自律神経 ホルモン)の3つでできています。写真

普段、脳は何か身に出来事が起こると、考える脳と感じる脳が相互に働きあって答えを出しているのです。

そこに過度なストレスが重なると脳がフル回転し、脳に疲労がたまり、考える脳が感じる脳を抑え込み「〜しなければいけない」と一方的に自分の本能や本心を抑え込んでしまうのです。

そして生命維持の脳にアンバランスな指示が出され、自律神経失調症や嗅覚異常、更年期障害、ホルモン異常、精神障害といった異変を引き起こすのです。


 

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